目次
霊魂と肉体との交流とは、一方が他方に与える作用、あるいは双方の作用のことであり、これには仮説として三つの意見、あるいは伝統的考え方があります。 1-2 霊や天使がいる霊界が存在し、それが人間のいる自然世界と違うことは、今までキリスト教の世界では、目につかないほど隠されていました。 3 霊界にも太陽があり、自然界にも太陽があります。 4 霊的なもの spiritualia は、愛以外のところから発出するはずはありません。 5 周知のとおり、〈みことば〉でも、牧師の通常の説教でも、神の愛は火で表わされます。 6 周知のとおり、万物はあまねく、善と真理に関係があります。 7 霊的流入にかんして、現在まで学者によって伝えられてきたことは、霊魂から肉体に及ぶ流入のことでしたが、まず霊魂に及ぶ流入があり、そこから流入は、霊魂をとおして肉体にも及ぶ。 8 自然とその世界には、まず大気、さらに惑星天体と呼ばれている地球 tellures があります。 9 ここで、肉体の感覚から僅かでも高められ、理性を使って合理的に考えれば、だれにも分かることですが、愛はそれ自身として見ると生きています。 10 周知のとおり、作用にはすべて能動的なものと受動的なものがあります。 11 前述のように、人が衣服を身につけるように、霊魂が肉体を身にまとっているという原理がはっきりしてくると、結論として次のことが言えます。 12 前述したように、人は〈いのち〉そのものではなく、神よりの〈いのち〉を受け入れる組織体です。 13 前述したように、人間の精神とは、理性と意志という二つの能力のことです。 14 肉体の諸感覚に映る外見だけで判断する人は、動物も人間とおなじように、意志と理性があると結論をくだします。 15 結果から原因を調べて見ると、段階 gradus には二種類あることが分かります。 16 だれもが分かっているように、目的は原因ではなく、原因を生み出すもの、原因は結果ではなく、結果を生み出すものです。 17 霊的流入については、今まで霊魂から肉体への流入を扱いましたが、神から霊魂への流入、それから肉体への流入については、まだ扱っていません。 18-20


